1982年、セントラルスポーツは、民間フィットネス業界では初めて、独自に研究所を設立しました。医学・スポーツ科学の見地からさまざまな研究やプログラム開発を行い、その成果は各クラブでの科学的根拠に基づいたスポーツ指導や、オリンピック選手の育成等に活かされています。
人間の持っている能力を最大限に活かすための研究を行い、医科学の面から競技力向上をサポートしています。
スポーツに必要な体力に関する研究、合理的な動きに関する研究、効果的なトレーニング機器の開発などを通してスポーツ能力を最高レベルで発揮できるよう研究を重ねています。
背泳ぎのスタート・ターン時に用いられる「バサロ泳法」の熟練者(オリンピック金メダリスト)と未熟練者の違いを比較
熟練者は未熟練者に比べ、上体が水平に近い姿勢を維持しており、推進力の減少を少なくしていました。また各関節の角加速度変化から大きな“むち動作”を行うことにより大きな推進力を発揮していることが明らかとなりました。
セントラルスポーツ研究所ではこれらの研究成果や医科学的根拠に基づいたスポーツ指導で多くの選手をバックアップしております。
セントラルスポーツでは全国のクラブで多数のプログラムを展開しています。研究所ではそれらのプログラムが効果的かつ安全であるかを検討する「品質管理」を行っています。得られたデータは、プログラムの開発や改善の資料として役立てられています。
実際にフィットネスクラブで行われているエアロビックダンスレッスンについて、運動強度とエネルギー消費量を測定しました。
メインダンス部分の運動強度は持久力の維持向上に有効とされる65~90%HRmax(※)の範囲内にあり、継続時間も22~38分と十分なものだった。また1レッスンのエネルギー消費量は263~423kcal。
※HRmax:運動して全力を出し切った時に出る1分間あたりの最大心拍数。
セントラルスポーツ主催のエアロビックダンス大会(ANCSCUP)に参加した男女と、エアロビクスを行っていない男女の骨の強度を測定しました。今回の調査では、超音波を骨に放射することで骨の強度を表すOSI(音響的価値)を採用。数値が高いほど骨が丈夫であることを示しています。
測定の結果、エアロビクスを行っていない人がほぼ標準値であるのに対し、ANCSCUP参加者は男性で11.7%、女性の場合で11.8%骨の強度が上回っていることが明らかとなりました。
この他、多数の運動プログラムの客観的評価を行い、全国各クラブの運営に役立てております。
高齢化社会の進行による医療費の増大にともない、予防医学の観点からも「健康のための運動」が重要視されてきています。このような状況において、個々の目的に応じた安全で適切な運動処方の必要性が高まってきています。
性、年齢、体力レベル、目的を考慮した運動処方を具体化するため、さまざまな運動種目の健康に及ぼす影響を研究しています。
その他健康増進に関する多数の客観的評価・アンケート評価等を行い、全国各クラブの運営に役立てております。
セントラルスポーツ研究所では、スポーツの競技力向上に資する研究だけでなく広く人々の健康づくりに貢献できるよう研究を行っています。「研究所ニューズ」は、これらセントラルスポーツ研究所の研究成果を社内で活用するだけでなく、日本のスポーツ界や様々な方々に少しでもお役に立てるように、昭和58年11月に第一号が発行されて以来、産業界にとどまらず大学等学術関係各所各位に配信されているものです
これまでの研究所ニューズをPDFダウンロード頂けます。
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